2019年2月7日木曜日

食料生産と征服戦争

ジャレド・ダイアモンド著「銃・病原菌・鉄」 5

ジャレド・ダイアモンド著「銃・病原菌・鉄」の学習をページを追ってしています。この記事では「第4章 食料生産と征服戦争」を学習します。この章はこの著書結論を1枚のチャートで示している要約章ですから感想が尽きません。

1 食料生産と征服戦争
一言で要約すると次のようになります。
食料生産の技術を先に身につけた人間集団の方がそうでない集団より優位にたった。人口増→階層大規模社会→技術の発達→銃・病原菌・鉄→ヨーロッパ人による世界征服。
食料生産の技術を先に身につける条件は、その土地で栽培植物種の分散が容易であり、家畜化の適性のある動物種が存在していることである。そうした条件のある大陸が東西方向に伸びるユーラシア大陸であったのであり、南北アメリカ大陸やアフリカ大陸ではない。

広範なパターンを生じさせた諸要因の因果連鎖
ジャレド・ダイアモンド著「銃・病原菌・鉄」から引用

2 メモ
2-1 縄文学習に有益な直接・間接のヒントを期待する
食料生産を始めた地域が既に近くに存在していたのに、列島縄文社会は狩猟採集社会として存続しました。その状況の理解に、ひいては縄文社会存続と崩壊の理由理解のためにこの著書から直接・間接のヒントを得たいと期待してます。

2-2 縄文学習の意義を大きな問題意識のなかで位置づける
この著書を読むことによって足元の縄文学習(土器は煮沸用か否か、土器の3Dデータを作成する、千葉にイナウがあったか・・・)の意義を近視眼的な問題解決ではなく、縄文社会存続と崩壊の問題意識の中でしっかり位置づけられるようにしたいと期待します。
どんな些細な問題意識(例 その土器表面のその箇所の摩耗はなぜ生まれたか)でもその学習意義が縄文社会存続と崩壊理由理解という問題意識のなかでシッカリ位置づけられているようにしたいと希望しています。




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