2018年7月19日木曜日

中部日本の縄文文化

「縄文時代 その枠組み・文化・社会をどう捉えるか?」 6

山田康弘・国立歴史民俗博物館編「縄文時代 その枠組み・文化・社会をどう捉えるか?」(2017、吉川弘文館)の学習をしてそのメモを書いています。目次に沿って進めまています。この記事は「5 中部日本の縄文文化 長田知也」の抜き書きです。

1 中部日本の縄文文化
次の項目により中部日本の縄文文化について論じています。
(1)中部日本の縄文時代
・縄文時代の地域区分
・中部日本の範囲と隆盛
・縄文時代晩期の中部日本
(2)東海地方の様相-小地域圏の発達-
・東海地方の小地域区分
・晩期東海地方の社会
・遺跡間関係からみた社会復元
・東海地方の特産品
(3)中部日本における様相-特産品の展開から-
・中部日本の特産品
・特産品としての石製儀器
・特産品としての玉
・特産品としての黒曜石
(4)特産品の重要性と流通システム
・特産品の掌握
・特産品利用の説明原理・世界観

2 東海地方晩期の地域間関係
磨製石斧が豊川流域で作られ、それが矢作川流域で使われるなどの小地域間関係が詳しく説明されています。

後期後半から晩期における東海地方の地域間関係と小地域内の遺跡間関係モデル 山田康弘・国立歴史民俗博物館編「縄文時代 その枠組み・文化・社会をどう捉えるか?」(2017、吉川弘文館)から引用

3 中部地方の特産品
中部地方特産品としての石製儀器、玉、黒曜石を例に、製品の動き、消費地、流通システム等について詳しく説明しています。

晩期前半の中部地方における主要な小型石棒類の展開 山田康弘・国立歴史民俗博物館編「縄文時代 その枠組み・文化・社会をどう捉えるか?」(2017、吉川弘文館)から引用

晩期北陸地方から東北地方にかけての硬玉製玉の展開 山田康弘・国立歴史民俗博物館編「縄文時代 その枠組み・文化・社会をどう捉えるか?」(2017、吉川弘文館)から引用

前期と後・晩期の黒曜石流通システム 山田康弘・国立歴史民俗博物館編「縄文時代 その枠組み・文化・社会をどう捉えるか?」(2017、吉川弘文館)から引用

4 感想
小地域間で産物がやり取りされている様子が詳しく調べられている様子を知ることができ、興味を深めることが出来ました。玉と黒曜石については詳しい調査の情報源を知ることができたので、いつかそれにアクセスしたいと思います。

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