2020年6月3日水曜日

縄文海進と人口急増

山田康弘著「縄文時代の歴史」(2019、講談社現代新書)学習25

「第四章 人口の増加と社会の安定化・社会複雑化の進展 前期・中期(Ⅲ期)」の「1 温暖化のピークから低温化安定へと向かった気候変化」を学習します。

1 縄文海進
・約7000~5900年前の高温ピーク時には現在より気温が2度ほど高い。
・海水面はげんざいより2.5mほど高い。
・栃木県栃木市藤岡町篠山貝塚は奥東京湾最奥部貝塚。
・黒浜式土器以降気温低下するも温暖、関東ではクリ林優勢。

縄文海進の詳しい資料
「デジタルブック最新第四紀学」(日本第四紀学会)から引用

2 急激に増加した人口
・早期全人口2万人程度、前期10万人超え、中期24万人
・中期東日本(東海地方まで)227200、西日本(近畿以西)9300人

縄文時代の時期別・地域別人口
山田康弘著「縄文時代の歴史」(2019、講談社現代新書)から引用
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追記
この人口グラフは原典掲載の北陸・四国分が欠落していて不十分なものです。中期人口24万人と文中で記述していますが、正確には26万人になります。
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3 感想
縄文海進の詳しい資料が「デジタルブック最新第四紀学」(日本第四紀学会)に掲載されていますので、今後の学習で利用します。
人口データの元資料にあたってみて、推計の方法等の学習を追って行うことにします。
各時期の全人口を遺跡別に割り振ってみて、特定遺跡の人口イメージを確かめたいとおもいます。いままでなんとなく自分が抱いていた集落の人口イメージと、専門的推計によるものとの間で大きな齟齬がありそうです。

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